炭酸×ケミカルピーリングですべすべ肌に

カテゴリー: 炭酸パック・スキンケア

肌アップ美容施術の中でもすっかりおなじみの「ケミカルピーリング」は、炭酸パックの施術と併せて行なうとより美肌効果が高まる組み合わせなのです。今回は美容クリニックでも取り入れられている“ケミカルピーリング&炭酸パック”についてご紹介します。

ケミカルピーリングとは?

ケミカルピーリングとはグリコール酸などの「酸」を配合した薬剤をお肌に塗り、化学反応によって表皮の古くなった角質を無理なく剥離させ、新しい皮膚に生まれ変わらせる施術です。今や美容クリニックで「定番」と言える、ポピュラーなメニューの1つになっています。エステティックサロンでもピーリングを行っていますが、美容目的でありピーリング溶剤の濃度は高くありません。皮膚疾患の治療目的でケミカルピーリングを行えるのは医療機関のみです。

ケミカルピーリングの歴史

日本では1990年代半ばごろから広まってきた施術ですが、その歴史は古く古代エジプトの時代までさかのぼると伝えられています。絶世の美女クレオパトラがミルク風呂好んでいたという逸話は有名ですが、その風呂の中身は実は発酵させたサワーミルク、すなわち乳酸。乳酸は今でもピーリング剤として使われています。

ケミカルピーリングのしくみ

笑顔の女性「酸」で角質を剥離するケミカルピーリングはいかにも「皮膚を溶かしてしまう」といった刺激の強そうなイメージをもたれがちですが、その具体的な仕組みはというと、新陳代謝が鈍いためになかなか排出されず、固くなってしまった皮膚の角質同士の結合を穏やかにゆるめはがれやすくする、というものです。
お肌にとって必要な皮膚を剥がすことではなく、本来はがれるべき角質に対してのみ働きかけ、排出を促すので適切な施術であればお肌に大きな負担がかかる事はありません。

ケミカルピーリングの効果

ケミカルピーリングは不要な角質を取り除く事が出来るため、しみやしわ、特にニキビの改善に効果が期待できます。

ケミカルピーリングの特性と弱点

不要な角質とはいえ、外から薬剤を塗って剥がすためケミカルピーリングを施術した人の多くに軽い炎症が起こります。これには個人差があり、少しピリピリする程度の人もいれば、2~3日赤みが残る人もいます。もちろん美容クリニックでは日常生活に差しさわりのないように保湿等のアフターフォローを行いますが、この炎症は皮膚が新しく生まれ変わるためには避けて通れないプロセスなのです。この炎症こそが、新陳代謝の「信号」となるからです。ケミカルピーリングではただ単に「古い皮膚を排出」するだけではなく、それによって表皮が均一に傷ついた状態になったことで、皮膚の基底細胞が「早く修復しなくては」と分裂を盛んにし新しい肌細胞を生み出す事を目的とした施術だからなのです。ケミカルピーリングのその特性故の弱点とは、新陳代謝がスムーズに行われていなければ「皮膚に傷をつけるだけ」になってしまい、健やかな肌への回復が遅れてしまう事にあります。それではかえってトラブルの元にもなりかねません。

炭酸パックがケミカルピーリングの弱点をカバー

炭酸イメージケミカルピーリングングはスムーズな新陳代謝が行われないと美容効果を十分に発揮する事ができません。その弱点をカバーし、より一層効果を高める事ができるのが炭酸パックなのです。肌が新陳代謝を行うためには酸素が欠かせません。その酸素を効率的に肌細胞に送る事が炭酸パックには可能なのです。
炭酸パックの「血管拡張作用」によってまず血流が盛んになり、さらに炭酸がお肌に浸透する事でそれと引き換えに血液が酸素を細胞に放出する「酸素共有作用」が発揮され細胞に十分な酸素をいきわたらせる事ができます。
それにより新陳代謝が活性されるため皮膚の再生が進み、ケミカルピーリングの効果を最大限に引き上げることができるのです。

さいごに

「ケミカルピーリング」は肌の新陳代謝がポイントです。代謝の力を底上げし、保湿力も抜群の「炭酸パック」と組み合わせることで、施術後の肌トラブルを予防し、安全で効果的に美容効果を引き出すことが期待できます。