なんで炭酸って良いの?炭酸の作用と効果について

カテゴリー: 炭酸博士の研究室

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「炭酸美容」は、ここ数年で広く認知されるようになりました。炭酸は肌や体に良い、というポジティブなイメージは定着しているものの、私たちの体にどのように働きかけるのか、理解している人は意外に少数です。
ここでは炭酸の基本的な作用について紹介します。

炭酸の作用

炭酸が私たち人間に働きかける作用は大別すると2つあります。

まず一つ目は酸素を細胞内へと送り込む、「酸素供給作用」です。

私 たちの肌や体を若々しく、そして健やかに保つために大切な酸素。エネルギーに満ちた代謝の良い健康的な状態とは、細胞内に酸素が十分行き届いていることが 条件です。そしてエネルギーをつくる細胞に酸素を十分取り込むために欠かせない働きを担うのが「二酸化炭素(炭酸ガス)」なのです。
「炭酸」は「二酸化炭素」が水に溶けた状態のことを指します。

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炭酸美容ラボ>炭酸って何?

酸素は、通常ヘモグロビンという血液中の赤血球に存在するタンパク質と結合しています。ヘモグロビンが酸素運搬に重要な役割を果たしているのです。ここから細胞に酸素だけを送り込むためには、ヘモグロビンから酸素を引き離さなければなりません。この酸素を引き離す役割を果たすのが「二酸化炭素」です。

細胞への酸素放出の仕組み

ヘモグロビンが運んできた酸素は二酸化炭素と引き換えに細胞に放たれる

細胞内にある二酸化炭素がたくさん血中に放出されるほど、ヘモグロビンは酸素を放ちます。この二酸化炭素量の変化によってヘモグロビンが切り離す酸素量も増える効果を「ボーア(Bohr)効果」といい、生理学者のクリスティアン・ボーア氏によって発見されています。
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次に二つ目の炭酸(二酸化炭素)作用として「血行促進」が挙げられます。
二酸化炭素には強力な血管拡張作用があります。血管は、弾力のあるホースのようなものです。さまざまな条件によって収縮したり拡張したりします。冬になると手足などの末端が冷たくなるのは、体温の低下により血管が収縮し、流れる血液の量が少なくなるためです。末端血管への血流が悪くなると細胞に酸素が十分に行き届かず、エネルギー生産が低下してしまい、手足が冷たくなるのです。血管が拡張し血行が良くなることで、老廃物が排泄され、酸素や栄養素が血液によって運ばれます。

具体的に、どのように二酸化炭素が血管に働きかけるのかそのメカニズムは明らかになっておらす、解明が今後の課題となっています。二酸化炭素が皮膚に作用する中で大量の酸素を必要とすることから、体がたくさん酸素を持った血液を送り込もうとして、特に皮膚表面に張り巡らされている毛細血管を広げるよう作用するのではないかと考えられています。

血行を促進させ、酸素を細胞内に送り届ける作用を持つ炭酸(二酸化炭素)。
人間の体の仕組みが変わらない限り、エネルギーに溢れた健やかな肌や体をつくるための有効な方法として、炭酸美容は定着しつづけることでしょう。