「若さの象徴」とも言われるニキビですが、肌の透明感や滑らかさを損なう身近でやっかいな皮膚の炎症性疾患の一種です。医学的に尋常性痤瘡（じんじょうせいざそう）と呼ばれています。

気になって指で触れたり、無意識にこすってしまったりと、悪化させてしまいがちです。自分のニキビを鏡で見るたび、ユウウツな気分になります。

どうしてニキビはできるのか？まずはニキビ発生のメカニズムを解説します。

ニキビができる原因は

ニキビの直接的な原因は、「毛穴のつまり」にあります。毛穴には皮脂を分泌する皮脂腺がありますが、ここに老廃物がたまると毛穴がつまり、アクネ菌などの菌がその皮脂を栄養源として繁殖しやすくなります。それが炎症し、赤くはれたり、たまった皮脂が酸化して黒くなったりするのです。

ニキビの種類

10代の思春期のニキビの原因は性ホルモンの分泌が活発になることです。この性ホルモンには皮脂分泌を盛んにする働きもあり、通常毛穴から皮膚の外へと出される皮脂の排出が間に合わなくなり、毛穴をふさいでしまうのです。また、皮膚が汚れていて毛穴がふさがっている、というケースもあります。

思春期以降にできる「大人ニキビ」は繰り返し同じような場所にできるのが特徴です。皮膚の新陳代謝が鈍り、炎症のもととなる老廃物が排出しきれずに、「ニキビの根」となって毛穴の奥に残るのではないか、と考えられています。

ニキビと炭酸パック

ニキビの原因となる老廃物を排出させるには、皮膚代謝を上げることが必要となり、これを助けてくれるのが炭酸パックです。

炭酸パックがお肌に効くと言われる最大の理由は、その血行促進効果にあります。

お肌の血流が促進され、新陳代謝が活発になり新しい肌への生まれ変わりを進めていくのです。

皮膚表面の角質層が新しいものに生まれ変われば、みずみずしくやわらかい肌となり、ニキビのもとになる毛穴のつまりも改善されます。

また、炭酸パックには皮膚炎の治療においても多くの医師の支持を得たことからもわかるように、炎症そのものを抑える力もかなり強いと考えられます。

ニキビ跡と炭酸パック

ニキビ跡や色素沈着に対しても、ニキビと同じメカニズムでよい経過が期待されます。ニキビ跡に関しては、盛んに分裂を繰り返す基底細胞や、その下の繊維が細胞の構造自体が壊されてしまうと考えられており、一般的にはニキビそのものより改善には時間がかかります。炭酸パックによるお手入れで、残っている肌細胞の再生を促すことにより、例えばコラーゲンをつくりだす働きを活性化するなどで、少しずつ目立たなくしていくことは可能です。

炭酸パックをより効果的に

ニキビやニキビ跡に使用する場合、炭酸パックとビタミンC配合スキンケアの併用がお勧めです。

炭酸パックには、有効成分を皮膚内へ浸透させる作用があるので、同時に使用することでお肌に有効なビタミンCの効果を肌に浸透させやすくなります。

ビタミンCは次のような効果が認められております。

• 皮脂の過剰な分泌を抑える
• 炎症性の色素沈着を改善する作用がある
• コラーゲンの生成に不可欠

ニキビやニキビ跡の改善に欠かせない成分ですし、ニキビが繰り返さないように予防にも有効です。

具体的には、高品質のビタミンＣ誘導体の入ったエッセンスや化粧水などのスキンケアをパックの前に使用しましょう。パックを落としてから再びビタミンC配合スキンケアを使用すればさらに効果的です。ニキビが消えたとき、更にきれいなお肌になれそうです。

ただし、このようなケアをしているに改善が見られない、日に日に状態が悪くなる時は、ニキビではなく別の皮膚疾患の可能性もあります。専門医で受診しましょう。